どうもよよよです
【あらすじ】 チャリで三時間かけて姫島へ来てバスを使えば良かったと後悔した…
余談だが、この姫島村は61年間村長選挙が行われず、全国区のニュースにもなったことがある
聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
2016年に61年振りの村長選挙が行われ、「61年は長すぎる!風通しを良くしよう!」と新人候補が立ち上がったが二倍の差をつけられ現職の村長に敗れたそうな
その時、ネットには「なんて閉鎖的な村だ!」などと誹謗中傷が書かれたらしい
また以前、国東半島の自治体が併合して「国東市」になる時も姫島村は併合を拒否したのだとか
そういったエピソードが姫島村に閉鎖的なムラ社会イメージを強く持たせています
まぁ世間のイメージはそうなのかもしれませんが、僕が見た限りそこまで閉鎖的では印象は受けませんでしたけどね
歩いてるおじさんに道を聞いたら、すごく丁寧に教えてくれたし、なによりすれ違う人が全員挨拶してきてくれる、というのが素晴らしい
わずか2000人の人口で島の人たちは全員顔見知りだそうですから、みんな家族のような文化なんでしょうね
いつもなら孤独を愛する僕は「めんどくせーな」となるところですが、郷に入っては郷に従え、気持ちよく挨拶を返します
まぁ…実際住み始めたら印象が変わるのかもしれませんが
ちなみにおじさんに道を聞いた時は、方言がキツくてよく分かりませんでした
話は観光に戻り、アサギマダラ休息地にて大量の蝶を見たことでテンションMAXのまま中心部へ戻る
中心部と言ってもこじんまりとしたスーパーが一件と役所、病院、警察、消防署、など「生きてくのに必要最低限揃ってまっせ」的な町並み、いや村並みだった
そしてチラッとスーパーに入って商品を見てみたが、言っちゃ悪いがどれも高い…
立地的に運送料が値段に乗っかってる感じだ、価格が1.2倍くらいになっている
やっぱり離島ってそうなんだな
節約生活的にはここで住むのは難しいな…なんて思ったのだった
フェリー乗り場に戻ると既にかれい祭りが始まっていて、出店が立ち並んでいた
小腹が空いた俺はその中でお好み焼きを購入、100円なり
100円は屋台にしては安いな
姫島村近海で漁れたというイカがたくさん入ってて美味しかった
なんとここでバスガイド付きの周遊ツアーが無料だとの情報を小耳に挟んだ僕はさっそくそのバスに飛び乗った
疲労で足に感覚が無くなってきたからちょうどいい、暖かな日差しの中をバスでゆっくり観光する
どうやらこの島には「姫」にまつわる七不思議があるらしい
今回は時間と体力の問題で七不思議はしっかりと見れそうにないが、このバスツアーでちょっとは見れたから良かったかな
次回姫島に来た時は七不思議を巡る旅にしよう
バスツアーから帰ってくるともう昼時
お好み焼きなんかじゃ俺の豊満な腹は満たされない
島内には飲食店が少ない!5店舗ほどしかない!特に今回のようなイベント時には観光客でいっぱいになりどこへ行っても食べられない、ということになりかねない、ぜひ事前に予約しておくことオススメする
そして、まぁ言いづらいがそのどれもが観光価格でお高め、エビフライ定食が1300円ぐらいする
しかし、その中でもこの「かのや」のエビタコ丼は800円でなかなかボリュームがあり姫島名産のエビとタコが同時に楽しめるよよよオススメメニューだ
弾力のあるエビとタコを卵でとじ親子丼風に味付け、「赤の他人丼」とも言うべきか、異色の組み合わせに白米がすすむ
失ったエネルギーを効率的に摂取できた
その後、かれい祭りをブラブラしていると日が照ってきて汗だくになってしまった
もう今日は汗をかきっぱなし
そういえば、さっきバスに乗った時、隣の観光客が俺のことを汗臭く思ってないか心配になった、いちおうシャツは着替えたんだけど…
無職たるもの清潔感は大事だ
そこで俺は島内唯一の温泉、拍子水温泉へ自転車を滑らせた
入場料310円なり
拍子水というのは姫にまつわる七不思議のひとつで、喉が乾いた姫がパンと手を叩くと水が湧き出した、という伝説からとっているらしい
なんだかこの姫というのがずいぶん破天荒な行動をする人物という気がしてならない
他にも、歯をチッチッとして使い終わった爪楊枝を地面に刺したら柳が生えた、だとか姫らしくない伝説が数々残っているんだと
まぁその破天荒な姫の話は次回来た時のブログネタにとっておこう
拍子水温泉は、源泉のままのぬるい湯と源泉に熱湯を加えてある熱い湯の二種類があって交互に入るのが正しい入り方のようだ
地元民らしきおじさんたちがそうしていたので僕も倣って交互に入りケツと足の痛みを癒した
温泉を飲めるスペースが設けられていたのでちょっと飲んでみたが、金属を飲んでるようで美味しいものでは無い…
でもお肌がすべすべになり糖尿病や肝臓の病気に効くそうで観光客は健康のためとみんな飲んでは苦い顔をしていた
ペットボトルに入れて帰って化粧水代わりに使う人もいるそう、俺もペットボトル持っていけば良かった
ああ、また無職のお肌が無駄にスベスベになっていく…
祭り会場まで戻ってくると、姫島伝統の踊り「きつね踊り」が島の子供達によって催されていた
島の子供たちはみんな遊び時間を削って練習させられてお祭りの度にこうやって駆り出されるんだろうな
踊りは可愛いが同情も禁じ得ない
さて、そろそろ帰ろう
明るいうちにあの何本ものトンネルと坂の二重苦を越えなければ、車に轢かれるか心霊的な体験をするかどちらかだ
得がたい体験ができたよ、ありがとう姫島
一番はやはりアサギマダラだなぁ
花畑いっぱいの蝶の乱舞、あの光景はなかなか忘れられそうにない
伝説の島、神秘の渡り蝶
俺も伝説に残るようなでっけぇ男になりたいもんだよ
使ったお金
フェリー 720×2
拍子水温泉 310
お好み焼き 100
エビタコ丼 800
計 2650円
「あの…よよよさん、カレイ祭りなのにカレイを食べなかったんですか?あんた何しに三時間もチャリこいで行ったんですか?」
新鮮なカレイの定食は1500円だったので僕には手が出ませんでしたとさ…
将来俺が稼げるようになったら、また姫島へ来てその時はたらふく食べるよ!
俺はこの島へもっとビッグになって帰ってくる!
その時までさらばだ、姫島
その後自転車がパンクして途中の川で直すなどしてるうち、結局暗い中を帰ることになり半ベソで家にたどり着いた僕だった…もう外へは出ない…