どうもよよよです
久しぶりに立ち飲み屋に行った
別に嫌なことがあったとか、堀北ショックからまだ立ち直ってないとかそういう訳ではなく
残業が終わり、この時間だとスーパーも閉まってしまったな、と冷蔵庫の中を思い出してみたが、おそらく家には食べるものが何も無かった
どこかで食っていくかと思ったが、僕が住んでいるアパート周辺には外食できるような場所は、既に食べ飽きたラーメン屋ぐらいしかない ラーメン以外だと…
そうなると飲み屋くらいしかない 値は張るが… まぁいいか。たまには。 少し飯を食うだけだ。 と、そういう調子だった。
今日は台風が近づいているせいか涼しく、風も少し強い
台風が来たらまた通勤が憂鬱だな~などと考えつつ 空きっ腹に早くなにか詰め込みたいと早足で手頃な赤提灯の店に入る 数年前に友人と来た事がある店だ
常連らしき笑い声が響く店内は既に出来上がっている人々で騒がしい この人達は今日は平日だというのにこんなに呑んで大丈夫なのだろうか
こうはなるまい今日は飲むのは一杯だけだ
さっそく串をおまかせ三本、生中を頼みじっと待つ
僕が住んでいるこの町は工業団地を囲むようにアパートや住宅がある町なので、 そこで働き終わった人達が集う立ち飲み屋がたくさんある
特に僕が住むアパートとは駅を挟んだ場所にある裏通りには、様々な飲み屋が立ち並んでおり毎夜のように工場労働者たちの宴が行われる
この町は田んぼと飲み屋と工場しかないと言っても過言ではない
その風景はどこか昭和の牧歌的な雰囲気が漂い、それなりに情緒がある
三丁目の夕日的な
一言で言うとドヤ街だ
僕は節約のためもっぱら家で適当に呑むので、この駅の裏側に来ることはあまりないが… 町が作り出す雰囲気は好きである
この店は味噌ダレの串が美味しいと雑誌によく掲載される良店だ 壁に目をやると、有名人も来ることがある、と自慢するように、にこやかにその有名人と微笑む店主の顔がある (有名な演歌歌手らしいが、僕は知らなかった)
そうこうしてるうちに、串とビールが来た
もも、ハツ、梅しそのつくね
さっそくほおばり胃に流し込む
雰囲気にあてられたのかビールがグイグイ進む
さらに串を頼み、ビールもおかわり
砂肝、豚串、なんこつ、焼きオクラ、焼きしいたけ
炭水化物を摂取したくなったので、焼きおにぎりを頼む
なんだと?チーズササミ? そういうのもあるのか
おいビールが足りないぞ
うぉオン 俺はまるで人間火力発電所だ
孤独のグルメのラストスパートのような勢いで飲み食いを始める
すぐに僕も常連の人達のようになってしまった こんなはずではなかったのに…
この町はいい感じに人をダメにする魅力がある… 僕はこの町のダメオーラに吸い寄せられた哀れな蛾の一匹なのかもしれない…
そして、さんざん豪遊した後、お会計で僕が現実に引き戻されたのは言うまでもない
明日も仕事である