セミリタイア老師 人生よよよのゆったり余生セミリタイアブログ

後進の育成も終わり、ひたすら死を待つブログ

腕を穴だらけにされました

どうもよよよです

治験の事前検査の日だった

せっかく苦労して痩せたのに先日、お前はそんなんじゃない!デブの自分を取り戻せ!と言われた僕はまた元のふっくらとした体躯を携え、検査に臨んだ

とはいえ少しは痩せたし腕も鍛えたので、今回は意外とすんなり血管に針が刺さるかも?そんな淡い期待を抱いて血液検査に臨んだが残念ながら僕の血管は浮かび上がらなかった

というか、前回より血管の調子が悪く看護師さんがあれこれ手を尽くしてとても手間取った

今回の看護師さんがあまり慣れてない人らしく、前回は3回目でなんとか注射針を刺せたが、何度チャレンジしても上手くささらず

そのたび「すみません!すみません!」と看護師さんは謝りながらプスップスッと僕の腕は穴だらけになっていった

我慢強い僕もさすがに痛くて目尻の涙が零れそうになったので「あの~…他の方にお願いできないですか…?」と言い、看護師さんは「はい…すみません…」と力なくベテランさんを呼びにいった

ああ、こちらこそすみませんね 僕のこの出来損ないの血管のせいで自信を失わせてしまって…あなたのせいではないんです

横になって待っていると、さっきの新人さんとベテランさんと思しき人がやってきて、ようやくか、と思われたが「あ~これは…」などと僕の腕を擦りながら言い、「少々お待ちください」とまた去っていった

またもや僕だけ部屋に取り残された

検査を受けていた僕以外の人達は、とっくに採血も他の検査も終えて待合室で雑誌などを読んでいるのに僕はずっとベットに寝かされたままだ

待っていると、なんと3人目登場

「昔はバリバリ看護師やってましたけど、今は看護師達の管理職です。でも今でも採血はこの病院で一番上手いです」と顔に書いてある大ボス的な人が現れ、2回目で成功してくれた

そんな看護師の大ボスですら1回は失敗してしまったのだが、やっと終わった…

僕はと言えば寝て待っている間「これは今回もダメだな…選考落ちるな…」と半ば投げやりになっていた

わざわざ薬の実験台にこんな面倒くさい血管を持つ無職を選ぶ必要は全くない

治験中は何度も採血するだろうし、その度に僕の時だけ大ボス連れてくるのも困るわなぁ

他の治験の被験者を見ても25歳ぐらいの若い層が多くいたので、年齢的にも俺が選ばれる理由はどこにもない

検査の結果はまた後日、との事だが、検査が通っても選考ではほとんど期待できないだろう

せっかく痩せたのをまた太って、腕を穴だらけにされただけだ 一体俺はなにをやってるんだ?まったく…

これはもう血管が見えないのは贅肉とかのせいではないのかもしれない

筋肉のスジの間とかにギュギュッと入り込んでしまっているのかも?

簡単に金が稼げないように神様のイタズラでこんな体になっているとしか思えない

治験受けられないくらいならまだいいが、これが俺が事故って緊急手術受ける時に輸血できないなんて言われたらシャレにならんぞ

これに落ちたら、応募するのはしばらくやめだ

もっと痩せて腕を鍛えて超人ハルクみたいにバキバキに血管が浮き出るまで自己研鑽に励むことにする

俺は諦めないぞ!