どうもよよよです
姫島という島をご存知でしょうか?
大分県にある離島の姫島、それは古事記や日本書記にでも名前が残る「伝説の島」であることが知られています
その姫島にある姫島村にて「かれい祭り」が行われるとの情報をゲットした僕は、自転車に乗って行ってきたんです
今回の目的はそのかれい祭りと姫島に5月~6月に現れるという渡り蝶「アサギマダラ」
目的がなんにせよ、離島…ただそれだけで童心をくすぐられる感じがしませんか?加えて伝説、と言われたらいてもたってもいられません
一体どんな冒険が待っているのかドキドキです
まず行き帰りが大変です
杵築市から行くとなると、両子山を自転車で越えるのは小デブの僕には無理です
杵築市から大分空港を通り過ぎて海岸線を進んでいくルートで行くことにしました、いつも僕が走りやすいと言っているお気に入りルートですね
今回はいつものバテて帰る地点よりはるか先まで行かなくてはいけません
ほぼ国東半島を半周するルート、片道50km、往復100kmのロングライド、しかも予算の関係で泊まるつもりはなかったため日帰りです、考えるだけで目まいがします
いや、冒険が俺を待っているんだ!と意気揚々と出発したものの運動不足の身体には応えました…
特に終盤は山深くなってくると暗いトンネルを何本も通り過ぎアップダウンの激しい道が続き地獄を見ましたね
深夜と早朝の狭間の一番暗い時間帯、街灯もない闇の中を墓場の前の階段で休憩したりしました
人間必死だと心霊的な恐怖は薄れるものです
休憩を何度も入れつつ3時間で姫島行きフェリー乗り場がある伊美港に到着
ここからフェリーに乗ります
これからが本場だというのに既に足はガクガク、震える足を引きずってチケット売り場でチケットを買いました
大人570円と自転車150円で720円
さびれたフェリー乗り場ってなかなか雰囲気があります、なにか物語が始まりそうな予感がしますよね、まぁ特にはありませんでしたが
待合室のイスに座って休みながら情緒を感じているとフェリーが接岸してきました
姫島丸か…いいねぇ、雰囲気がさらに高まってきた
チケットを渡し愛車と共にフェリーに乗り込む
乗る前から既に姫島がそれなりに大きく見えるくらいの距離でわずか20分の乗船です
それでもフェリーなんて久しぶりなので興奮しました、乗り物好きは男のサガですね
僕以外の乗船客は7人くらいか、やはりかれい祭り目当ての観光客でしょうか
以前は国東市の中心部にもっと近い国東港からも姫島への船が出ていたと聞きました
今も出ていたなら僕もこんなにケツと足に苦労をかけることはなかったでしょうに
渡る人が少なくなって廃止になったのでしょうか?残念なことです
それにしても海が美しい!跳ねる魚がいたので興奮してパシャパシャ写真を撮っているとあっという間に姫島が近くなってきました
なんならもっと乗っていたい気もしましたが、しょうがないですね
惜しみつつ船を降り、よよよ、姫島に立つ!
しかし、まだ早朝なので祭りも準備中
それまでは姫島散策を行うことにしました
この町はそこまで広くないので散策するのは自転車がオススメです レンタサイクルもあるので手ぶらで大丈夫ですよ
ブルーラインと呼ばれる国東半島がキレイに見える道も自転車が走りやすいように整備されています
ここを自転車で駆け抜けると心が洗われるような気持ちになれますね
少し街へ入っていくと信号機がありました
なんと島内唯一の信号機だそうです
車も少ないしこの唯一の信号機も本当は必要ないんだそうですが、姫島で育つ子どもたちが将来島の外で信号機の渡り方が分からないと危ない、という理由で教育のためにこの場所にだけ信号機が存在しているんだとか
島独特の事情が垣間見えて面白いですね
福岡にも姫島という同名の島があり「猫の島」として有名ですが、この大分県の姫島にも猫がそれなりに多くいるようです、自転車で一時間うろついていただけで8匹ほどすれ違いました、漁村だからということもあるんでしょう
写真の猫に手を差し出すと「なにかくれるのか?」と思ったのか近づいて来ましたが僕がなにも持ってないと知ると「この貧乏人が」とでも言いたげにそっぽを向いてさっさと行ってしまいました
さて時は来た、第一の目的、アサギマダラを見に行くぞ!
来たぞ、アサギマダラの休息地
姫島は春と秋にアサギマダラが休憩のために降り立つ中継地なんだそう
この季節になると沖縄などで孵化したアサギマダラが海を渡り、ここ姫島で休息しまた涼しさを求め北上するのです
ここから北海道まで旅をする個体もいるんだと!か弱いように見えてなかなかガッツがあるやつです
で、その休息地にはいるわいるわの乱舞!
天候によってあまりいない時もあるそうなんですが、今日は当たりだったようです
海もキレイだし、お花畑に蝶が飛び交い…ってどこのメルヘン王国だって話ですが、そのメルヘンが大分県には存在しているんですねぇ
大分県に来て一番は温泉、二番はアサギマダラ、ぐらいに感動しました
これからこの蝶達は自分たちが暮らしやすい環境を求めて遥か遠い旅路を行くんですね
まさにセミリタイアして大分県へ来た僕と同じじゃないですか
どうか無事に旅を成功させ、安寧の地を得られるように祈りたいと思います
蝶さえセミリタイアするのに社畜と来たら…(笑)
ハッ!いけない、やめよう…旅行記でまで社畜を煽るのは…
今日は長くなったからここまでにしよう、続きはまた明日…
まだ疲れが残っているよよよでした
チャオ