どうもよよよです
昨日の元旦の朝、新年早々僕は頭を悩ませていました
果たして初日の出を見に行くのかどうかを…
まだ暗いうちに起きたはいいものの、テントから這い出でると1月の朝らしいキンと冷たい空気が身体を刺す
部屋内でこれなら外はどれほどか…そして俺はその中を「寒い時に乗りたくない乗り物ランキング」万年1位の自転車に乗って行かなきゃ行けないの?
行くべきか行かざるべきか、元旦から頭を悩まします…
悪魔のよよよ「なーにが初日の出だよ?元旦だからなんだってんだ!いつもの日の出と何も変わらないよ!こんな寒い時に自転車で遠出して風邪でも引いたらバカらしいにも程がある!」
天使のよよよ「そんな事はありません。一年の計は元旦にあり!ここで動けない人間は何をやってもダメなのです!行きなさいよよよくん!誰かの為じゃない、あなた自身のために!」
思考バトルは天使のほうが若干優勢に終わり、僕はガチガチに装備を固めて家を出ました…
こうなったら振っ切って行くしかありません!自転車に乗せてください!僕は初号機パイロット、人生よよよです!綾波を返せ!うおおおお!
まさか引きこもりの僕が暖かい寝床の誘惑に負けずに外へ出るなんて…
どうしてって?ふん、そんなの当然だろ?かわいい俺の読者が初日の出写真を待っているんだからさ
そんなキザなセリフも飛び出す、今年のよよよは何かが違うぞ!
約50分後…
時刻でいうと6時50分頃
着きました
国東半島の東端、大分空港です
本日はここで初日の出イベントが行われるとの事
既に僕は小刻みに震えていますが、きっと感動を目の前にした武者震いでしょう
さっそく屋上へいったのですが
人がめちゃくちゃいてワロタァ!
せいぜい数十人いればいいほうだろうな、と思ったんですが数百人の人が大分空港の屋上で跋扈していました
こんな大勢の人が集まるだなんて…
来てる俺が言うのもなんだけどそこまで初日の出って見たいかい?
そう言えば俺は人生で初めてかもしれない、自分の意思で初日の出を見に来たのは
親に連れられて無理やり見させられた事はあるけど
初日の出?俺はリアリストだから願掛けなんて2つの意味で寒い事はしないよ(笑)という人間だった
それがこうして自分の意思で来るようになるとは俺もこの数年で変わったな
季節の行事を斜に構えず楽しむのがセミリタイアライフのいい過ごし方ですよ皆さん!僕もワビサビが分かるいい大人になったものです
見ると家族連れの中には眠い目を擦り、ぐずつきながら初日の出を待ってる子も…
「大人の自己満行事に付き合わせんじゃねーよ、寝かせろよ」とでも思ってるのでしょうか
幼き日の自分を見るようです、同情します
途中、大分空港からのアナウンスで「暖かいお茶のサービスがございます」というありがたい申し出があり、乞食ゲージMAXになった僕はさっそくもらおうと思いましたが、お茶配布場所にも200人くらい長蛇の列が並んでいて、「あんたら、そんなにお茶飲みたいんか!」と本日2度目のツッコミを心の中でしつつ、お茶は諦めて憤慨しながら屋上へ戻る
まぁいいんですお茶なんて…僕は初日の出を拝みに来たのですから
初日の出を見れば寒さも吹き飛ぶというもの
さぁいよいよです!この美しい大分県に移住してから初めて見た、瀬戸内海の向こう側に昇る初日の出をご覧下さい!
雲に隠れて全然見えなくてワロタァ!
初日の出でも見て今年もお手軽にゲンかつぎでもするか!という人々の思いは容易に打ち砕かれました…
「あーあ、ハズレだなぁ」「せっかく来たのに」そんな僕の胸に去来しているのと全く同様の落胆の声が周りの家族連れから聞こえて来ます
ふん、あなたたちはどうせ車で来ているのだからまだいいだろう! ぬくぬくと暖かい車内で帰るがいいさ
俺はチャリで来たんです こんな田舎空港くんだりまで、50分かけて、もちろん帰りも…くそう!
隣のアベックの女性が「もう少し待てば完全に顔を出すからもうちょっと待とうよ」と彼氏に問いかけています
いやーそれは、もう初日の出では無い…ただの朝のお日様だ!
もういい、もういいんだ…早く帰ろう…初日の出なんてやはりリアリストの俺には不要なものだったんだ
僕の唯一の居場所、暖かいテントに帰って眠ろう…そう、永遠に…
またも来た道を震えながら、自転車で帰る僕は帰って早々にふて寝し元旦を無駄に過ごしたのだった…
こんないきなり貧乏くじをひかされるとは…やはり今年のよよよは何かが違う、これが波乱の一年の序章に過ぎなかったとはこの時の僕はまだ分かっていなかったんだ
これが無職3年目の試練の始まり、雲行きが怪しいです