セミリタイア老師 人生よよよのゆったり余生セミリタイアブログ

後進の育成も終わり、ひたすら死を待つブログ

他人の弱みにつけ込んでドーンしたいです

どうもよよよです

最近はYouTubeの公式チャンネルで笑ウせぇるすまんを見るのにハマっています


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笑ゥせぇるすまん (82)「ホームレスのすすめ」【笑ゥせぇるすまん 公式チャンネル デジタルリマスター版】 - YouTube

特に面白かったのがこのエピソード、「ホームレスのすすめ」

これはリタイア目指す人間にとっては正式な教材として採用できるレベルの、実に核心をついた名作物語ですよ、ぜひ皆さんにも見てもらいたいです

【あらすじ】 会社でも家庭でも心の休まる時がないサラリーマンの須藤(45)。喪黒は須藤をストレスから解放させるために、短期間だけのホームレス生活を紹介した。毎日のんびり暮らす須藤に、喪黒は社会復帰を勧めるのだが…。

過酷なサラリーマン生活に疲れた須藤は、最初はホームレス生活にドン引きしつつもそのストレスフリーの生活の虜になっていきます


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ここの背景の社訓とか皮肉効いて面白過ぎでしょ

なんとかしろ、どうにかしろ、しっかりしろ

企業が社員に言う、意識高い言葉や綺麗事はオブラートを剥がせば全てこれに集約されている

この話が作られたのが日本がバブル期の頃なんですよね

給料もガンガン上がって労働に夢がある頃だったでしょうに、それでも仕事にうんざりした人間の姿がこうして描かれマンガ読者に共感を得られるのか、と意外に思いました

てっきりイケイケドンドン、皆稼ぐ事しか考えてないのかと思っていた

当時でそれなのに給料もろくに上がらない、勤勉ばかりを求められる今ってなに?という話ですよ、めちゃくちゃ稼げる時代でも仕事が嫌になるのに、給料も上がらない現代で真面目に働くのって本当にバカらしい事だったんだな

喪黒福造「おちこぼれの連中とお思いですか?気持ちが優しいからこそハードな世間からドロップアウトした連中です。」

よくぞ僕の事をご存知ですね、喪黒福造さん

そうなんです、僕こそがまともな人間であって世の中で常識人ぶって社会人をやれてる連中は他人に負担を強いたり、他人の足を引っ張ったりしても何食わぬ顔で生活できるサイコパスのクズばかり

ドロップアウトする人間こそ心の優しい、感性のまともな唯一の人間なんですよ

須藤「あくせく働く都会の人間どもはなんとも滑稽だなぁ…。ああ、無責任にその日暮らしの人生がこんなに素晴らしいとは」

社会人をやめたとたん須藤が完全によよよメンタルになって社畜を煽り始めてますね

やっぱり仕事から離れるとこういう視点になるんですよ、僕も当時は「会社辞めてからよよよさん変わったよ」と読者に言われたものですが、変わったんじゃなく気づいてしまうんです、社会人は滑稽だということにね

 

ラストも皮肉が効いてると思います

家族揃って仲良く無人島エンドと一見幸せになってますが、それだと毎日肉を狩猟して果物をとって…とサラリーマン以上に勤勉に暮らさないと生きていけないでしょう

おそらく描かれないだけで最初は気楽だけど最終的にこの家族は無人島に適応できなくて全員死ぬと思います

喪黒福造にドーンされたら不幸になるのが定石ですから、一見幸せそうでも多分おいおい、トラブルに見舞われて酷い目に合う

文明を捨てて極端に人から離れて生きるのは気楽だけど、そのぶん責任は全て自分が取ることになるよね、という教訓を含んでるんじゃないでしょうか

つまりこのストーリーは2つの皮肉が含んでるんだと思います

過酷な人間社会に適応しようと精神を削る社会人と、それを忌避するがあまりかえって不幸になる完全リタイア人への皮肉です

だからこそ僕らはセミリタイアなんですよ皆さん、社会に依存しても離れすぎても不幸になる

セミリタイア、つまり片手間にできる副業や気楽にできる趣味活動を通して社会との適切な距離を保つことが最も丁度いい社会との付き合い方なのだと喪黒福造は言っているわけです、私はこの物語からそう読み取りました

セミリタイア礼賛ストーリーですね、さすが藤子Aは先の先が見えてたな

それにしても喪黒福造の仕事なら僕もやりたい気がしますね、他人の弱みにつけ込んでドーンしたいです