どうもよよよです
アマゾンプライムで久しぶりに「ファイトクラブ」を見た
俺が大好きな映画の一つだ
ネタバレありで感想を書くので未視聴のかたは見ないでください
不眠症の「僕」は重病患者のセラピーを渡り歩き、泣くことで癒しを得ていた。マーラという女性が自分と同じ見物客だと知った「僕」は眠れなくなる。機内で自分と対照的な男性・タイラーと出会った「僕」は意気投合し、一緒に暮らし始めた。 「僕」とタイラーは殴り合いの儀式をし、それがファイト・クラブ結成に繋がる。ファイト・クラブは肥大を続け、テロ活動をするように。タイラーは「僕」のもう1つの人格と知ったが、テロは実行され金融街は爆破された。
ふとして出会う謎の男、タイラーが序盤に主人公に言う
「お前は物に支配されてる」それがこの作品の一つのテーマなのでしょう
単純に物というと家具や家電、そういった序盤で主人公がアパートの爆発で失ったものもそうですが、それだけではなく、自分を取り巻く「物」というと社会的な地位や立場も指して言っているのだと思います
人はそうした自分を彩る些末な情報によって生き方を歪められている
もっと金がもらえる仕事につきたい、もっと尊敬される地位になりたい、自分を取り囲む物を高級品にしたい
そうしたつまらない感情に流されて本来、本当に自分がしたい、なりたい自分ではなくなってしまっている
そんな主人公に対して謎の男タイラーは言うわけです「俺の顔を思いっきりぶん殴れ」と
そして互いに殴り合い、その日から不眠症だったはずの主人公は久しぶりに深く眠る事ができるようになります
そこから同士を集いファイトクラブを結成するのですが、単にファイトクラブは殴り合ってスカッとするという単純な暴力行為ではなく、昼の立場も地位も関係なく、夜に向かい合って半裸になり身一つで男同士が徒手空拳で殴り合う、それ自体が闘争の中にすべてを脱ぎ捨て自身の意義を問いかける儀式なわけです
自分を取り巻く「物」から解放される儀式がファイトクラブであり、そこには何者も犯し難いピュアな力強い生き方そのものがあります
まぁ映画終盤で明らかになりますが言わずもがな破天荒な男タイラーは主人公のもう一つの人格なのです
主人公は最初から分かっていたんです、現在の収入を保つためにクソ上司にへーコラすることも、消費社会に操られる自分も、全て根本から変えたかった
だから自分で自分の住んでいたアパートを爆破した
主人公の「僕」の名前が映画内で出てくることはありません、主人公は映画を見ている人、本人だという暗示ですね
そして純粋な生き方を望み続けるタイラーは誰の中にもいるという暗示でもあります
自由で純粋な生き方を求め、日々抑圧的な社会と戦い続ける男、誰かと重なりませんか?
そう、ご存知、人生よよよさんですよね
杵築市のブラピことタイラー・ダーデンとは俺のことだ
そして彼のもと、つまり杵築市には賛同者が集い、誰にも操られない、自身のための人生を望む者たちの一大勢力となる
徐々に杵築市にもファイトクラブができつつあるのだ
まぁ映画ではその後、欲望にまみれて腐った世の中に対して、金融街を爆破するという象徴的なテロリズム行為をするのだが、幸いなことに杵築市に金融街はないためテロ行為は行われない
杵築市ファイトクラブは世に左右されない自身のピュアな人生を生きれれば満足できる者達の集まりだ
君も杵築市にきてセミリタイアファイトクラブに入らないか?
ようこそ、まずは俺の顔を思いっきりぶん殴れ
君の本当の人生はそこから始まるのだ