どうもよよよです
~あらすじ~
前日、たらふく食べて寝て英気を養い僕はパワーに溢れているのだった…
体調はバッチリ、やはり旅行の疲れを取りつつ動いていかないと楽しめるものも楽しめないからな
沖縄旅行後半戦も張り切っていこう
その前に腹ごしらえをしていこう
もう紹介する必要もない軽食屋ルビーにて沖縄そば420円を食す
まぁ期待を裏切らないお味
壁にごはん1杯サービス!だと張り紙が書いてあるのだが、それはランチメニューだけのサービスなのか?沖縄そばでもごはんはもらえるのだろうか?
もし聞いてもらえなかったら「どれだけ食に飢えているんだ」と思われるのは必至、賭けに出て負けたら恥ずかしすぎるので聞くことはなかった…今回は欲望より人間としての尊厳が勝った
腹ごしらえは済んだ、出かけよう!今日からは初日に買ったバス・モノレール三日間フリーパスがようやく役に立つ
路線バスに乗り込み、空を見上げれば今日も快晴
空の群青を見ながらバスは目的地に向かう
やってきましたのは沖縄ワールド
ここではテレビでよく見るような「ザ・沖縄」が楽しめるテーマパークだと聞き、いてもたってもいられず訪れた次第
沖縄、那覇市ともなるとオフィス街近くは近代都市の街並み、「シーサーは?アロハのおじさんは?エイサー踊りは?」と困惑したものだが、
ここ沖縄ワールドでは、ないちゃーが抱きがちなステレオタイプな沖縄を楽しむことができる素晴らしいワールドなのだ
なんのサイトか忘れたが特定のサイトをスマホで見せると割引コミコミ1490円で入れた
まずはエイサー踊りから観る…
残念ながら撮影禁止だったため写真はないが迫力はなかなかすごかった
この暑いのにあんな大きくて重そうな太鼓を振り回しながら叩き飛んだり跳ねたり大声を張り上げる…そしてなにより笑顔を絶やさない…
それを20分近く踊り続けるんですよ!?
若い小柄な女性もいたが、とんでもない体力だと感心した
これこれ、元気印の沖縄のイメージがまさにエイサー踊りにピタリとはまる
チャラついてるのを陽キャラなどと最近は若者たちは言いますが、本当の陽気とはこういうものだと思いました
お次はヘビとマングースのショー
まぁこれに関しては…正直ガッカリした部分も多い
エキサイティング&スリリング!
こんな煽り見せられたら、あの有名なハブVSマングースの戦いが見られるのかいぃ!?
と思うじゃないですか
が、実際見てみたらウミヘビとマングースの5mほどの水泳対決だった
マングースはチャチャチャ…と3秒ほどで泳ぎきり
ウミヘビは水槽の底で沈殿したまま動かない
「ウミヘビはもともと水のなかだとリラックスしてしまう生き物なんですねー」
エキサイティングでもスリリングでもなかった
なんか動物愛護法がどうとかで直接動物同士が戦うショーはあかん、というふうになったらしい、知らなかった
よくよくポスターの右上を見るとちっちゃく「ボク達の水泳対決を見にきてね!」とマングースくんが言っている、
そうならそうと、もう少し大きく書いといてほしい これ絶対水泳対決だとバレると来ないから小さく書いてるな、ちくしょう
マングースは害獣認定して駆除するしハブを姿そのまま酒に漬けるのになーにが動物愛護だよ!と思いかけたが沖縄ワールドも本当は興行としてやりたいんだろうし難癖をつけても始まらない
いかんいかん、せっかくの旅行中にイライラするのなんてご法度だ
悪いところだけではなく、解説のお兄さんによる見事なヘビの扱いの芸達者ぶりなど見どころもちゃんとあった
まぁ事前調べをしない自分も悪いのだと言い聞かせ、次の目的地へ向かった
気を取り直し個人的にはむしろメイン「玉泉洞」
まさしく天然の鍾乳洞が見られるという…
洞窟といえば冒険、冒険といえば男のロマン、男のロマンといえば人生よよよさんたるもの行かないわけにはいきません
鍾乳洞へ入るためにチケットを従業員に見せる…
「めんそーれ!ここでは記念写真を撮って出口でお買い求めになれます!さ、こちらへどうぞ!」
さわやかなお兄さんに促される
え!そういうの別にいらないんだけど…
…いや、断ることもできるのだろうが、こういうテーマパークで一番いけないのは恥ずかしがることだと思う
来たからには俺は1人の大人ではなく沖縄を全力で楽しみにきたゲスト
ここで自分を出せないようでは俺は将来大物にはなれない
「はいシーサーのポーズ!」
満面の笑みでシーサーのポーズをとるボク…くわっ
後ろにならぶカップルが生暖かい目で僕を見ている
「ありがとうございました!玉泉洞楽しんでくださいね!では次のお客様!」
うーん、さすがプロ、変な空気になりかけたが、従業員のさわやかのゴリ押しで乗り切れたぞ
いよいよ玉泉洞だ、ハブショーは写真をとる気になれなかったが、ここでは写真をたくさん撮った
少し中へ進むと空気がひんやりして気持ちいい
うーん、いい雰囲気だ
ピチョン…ピチョン…と今でも上から垂れ下がる鍾乳石の先からカルシウムを含んだ水が垂れておりそれが地面に溜まり、石筍となる
通路にも天井から垂れた石灰石の塊ができている
歩いてる時に危なくないように従業員がガリガリ削っていたりするのかなぁ
たびたび首の後ろあたりに水が垂れてきて、キャッ!となる、そして「長い間ここに立ってたら俺も石灰化するのかなぁ」なんて考える…まぁ何十万年とかかるだろうが…
表面が濡れてテラテラとしている鍾乳石を見ているとなにか生きもののようにも見えてくる、先ほどのヘビもこんなふうに艶があった
水の力で長い時間を経て姿を変える、ある意味鍾乳洞は生き物みたいなものなのかもしれない…
他の観光客が「なんでこれ初恋広場なんだろう?」と言っていたが、ロマン王子の俺はすぐにわかったね、上の鍾乳石と下の石筍が今にもくっつきそうだろう?
くっつきそうでいて、これからくっつくにはさらにとても長い時間が必要になる
そんなもどかしい初恋を表しているのだと粗野な世間のヤツらとは一線を画す僕にはピンときたね
それにしても他の観光客がいるからいいものの、下手したらとんだホラースポットだ
とてもひとりでは通れないな…
彼女がいたら盛り上がることうけあいだな!
「キャッわたしこわい」「大丈夫だよ、よよ子、さ、おれの腕につかまって」
うーん、死にたい
この爆発寸前のセルみたいなのも鍾乳石の一部か、いろいろあって面白い
雪の結晶なんかもそうだけど時に自然が作り出すものはまるで人工物かのような印象も受けますね
ちょっと斜めに生えてるくらいでひねくれ者扱いとはひどいものだ
無職なだけでダメ人間扱いされる僕には彼の気持ちがとても良くわかるね
ふと思ったが上の鋭い鍾乳石が不意にポキッと折れて僕の脳天に刺さったりしないのだろうか
それで死んだら地元の友人達は葬式で笑いを堪えるのに必死だろうな
鍾乳洞を流れる川の中にエビを見つけた
看板があったがコンジンテナガエビというエビらしい
方言名 タナゲー か… 間違いなく手が長いという意味だろう
ブログに載せる写真はごく一部だが、この辺にしておこう
とにかく面白かった、そのひとことだ
大きな柱となった鍾乳石に目が移りがちですけど、ちょっとしたえんぴつ程度の長さの鍾乳石でも何万年もかかって出来ているんですよね、そう考えると悠久の過去からこの洞窟はあったのだなぁ
ロマンですよロマン、君たち読者にわかるかなぁ?
洞窟を抜けると昔ながらの沖縄建築などが見られるスポットへと繋がっていました
工芸体験なども出来るようですが鍾乳洞で十分満足したのと帰りのバスがあったので、見るだけ見て帰ることに
シーサーも見られたし…
うわ、この写真めっちゃええやん、オカンに送ったろ
また帰りのバスに揺られつつ、ひと眠り…
その夜はいつもは絶対に使わない禁断のコンビニで酒とツマミを買い込みゲストハウスの部屋内でひとり酒、昼間のロマンの余韻に浸るのでした…
その日使ったお金
沖縄そば 420円
沖縄ワールド 1490円
コンビニ 酒ツマミ 1000円くらい