どうもよよよです
「働かないで食う飯は美味いか?」
私もたびたび耳にしたことがあるこのセリフ
一体誰が言い出したかは知りませんが、無職を煽る・説教するセリフとして有名です
いい歳して働かず、そのくせ食卓では誰よりも飯を腹に詰め込む放蕩息子に痺れを切らせた父親が低い声で唸るように言っていそうですよね
お父さん、息子さんの代わりに僕が答えましょう
めちゃんこ美味いです
まぁ無職が食う飯が美味い、と言うよりかは、僕は「働いて食う飯は超マズイ」と考えています
その例を挙げましょう
毎日のダンボールとの戦い、10時間立ちっぱなしで作業しクタクタになって帰ってくる
普通ならお腹が空いているはずですが、人間、疲れが溜まっていると食事すら億劫に感じます
だが、また明日もある仕事のことを考えるとなにか食べておかなくては…
眠くてフラフラしながらスパゲティを茹で、作り置きのミートソースをかけて食べます
手袋をしていてもダンボールの臭いは指の先にこびりつきスパゲティを口に運ぶ際にツンと鼻につきます…
ああ、食べたら明日に備えて早く寝ないと…
これは在職中の僕の食事風景の1つです
先日も似たエピソードを話しましたが、他にもこんな風景があります
昼休み、僕が工場の食堂の隅っこで、もそもそとカレーライスを食べている
そこへ先輩社員がやってきて僕の前に座ります、はぁー…
そして、つまらない世間話の後に話す内容は、今日残業して上司に提出する資料の手伝いをやってくれないか?と僕に頼みに来たのだ
はは…いいっすよ、と力なく乾いた返答をしながら、僕はカレーライスを胃に詰め込むのだった…
どうでしょうか、僕の在職中の食事風景
味には言及してませんが、この食事のマズさが伝わると思います
マッズ!働きながら食う飯ってなんてマズイんだ!
食事にはシチュエーションがなによりも重要です、もしかしたら食事の美味しさ自体よりも大事かもしれません
憂鬱な気持ちで食べる高級ステーキ
心晴れやかに食べる豚肉もやし炒め
明らかに後者の方が美味しく感じます
働いていると、その大事なシチュエーションが圧倒的に欠けてしまうんです
心の余裕もなく寝る暇も惜しい社会人は食事を楽しむことなどない
だんだんと「この食事も会社にお仕えするためにエネルギー補給してるに過ぎないんだな」と感じてしまうのです
それが「働いて食う飯はマズイ」の根拠です
対して無職はどうか
無職の食事は実に豊かです
食事は会社のためなどではなく、全て自分のため
仕事をしていないので、食事を楽しむ心の余裕も時間もあります
食事を邪魔する同僚もいません
そうして1から10まで全てシチュエーションを整えてやることでやっと人は食事を心から「美味しい」と思えるんですよ
残念ながら皆さん社畜がしているのは食事ではありません、エネルギー補給です
食事を楽しむスタートラインにも立っていません
いくらSNS映えを気取って、Twitterに高級フレンチの写真をあげたとしても
僕の豚肉もやし炒めより遥かに劣ります
なぜならあなたが働いているからです
働いている限り、その差が埋まることはありません
そうとも知らずに僕の節約メニューを「みじめwww」と笑う奴らの滑稽さと来たら…呆れるより泣けてきます…
「働かないで食う飯は美味いか?」
気になるなら、仕事を辞めて自分で食べてごらんなさい
やっと「食事」を楽しむことができるでしょう
逆に僕は皆さんに問いかけます…
「働いて食う飯は美味いか?」
皆さんの食事が単なるエネルギー補給になっていないことを願っています…