どうもよよよです
10月某日、僕は病院にいた
僕は治験に参加するため痩せる決意をしたのだが、今のBMI値でも参加出来そうな治験があったので応募しておいたのだ
治験というのは休薬期間というのがあって1年でできる回数はたかがしれている
どうせやるなら早いうちに体験しておく方がいいだろう
といっても今日来たのはいきなり治験に参加するためではなく、健康診断を受けるためだ
まずは健康診断を受け健康でなくては治験に参加することはできない
応募した時点で病院から電話がかかってきて過去の病歴など聞かれる、それも特に引っかかることもなく健康診断を案内され今日を迎えた、というわけだ
平日サラリーマンの往来を避けつつ、病院へ向かう、遠いし朝早いしでけっこう辛い
病院に着くと既に他の治験参加希望者達が待合室のイスに座っていた
僕はそれを横目で見つつ受付を済ませる
なんだか皆貫禄があるな、ハンター試験会場かここは
来る前に5chの治験スレを見たが、驚くことに治験のボランティア報酬だけで生計を立て、暮らしているような奴もいるらしい
(病院的には報酬ではなく負担軽減費と呼ぶ)
そんな奴らは「モルニー」とスレ内で呼ばれていた、たぶん「モルモットニート」の略だと思う
そのモルニーが今まで受けた治験の回数、治験で稼いだ金や良案件を自慢して他のスレ住人達にマウントを取っていた…自分をモルモットにした体験を自慢する、すごい世界もあったものだ
失礼ながらこの待合室にいる人達も働かずに治験で生活するモルニーだったりするのだろうか、そうならこの貫禄も納得、初心者の僕は肩身が狭い
病歴などを用紙に書いてから、健康診断が始まる
健康診断内容は至って普通
身長体重、脈拍血圧採血、尿検査、レントゲン、問診
一応、健康診断の数値を良くする努力はしてきた
前日に水をたくさん飲んで、メシもサラダだけ、激しい運動をすると良くないらしいので自転車ライドも数日前から一時お休みにした
選考の結果は数日後に来る
5chによると倍率は1.5倍~2倍なことが多いらしい
途中で体調が悪くなったり、医師の指示に従わない、数値が悪くなったりと途中で治験が続けられなくなった人から脱落していく
数値が悪くて途中で脱落しても、一部のボランティア報酬は貰えるが当然最後までやり切った方が報酬は高い
治験とは被検体として優秀なものだけが生き残れるサバイバルゲームなのだ
健康診断が終わり、治験で投与される薬品の説明を受ける
治験の詳しい内容、なんの薬かは守秘義務があって他人やSNSなどで口外してはいけないらしい
市場に出回る前の薬だから、色々あるんだろう
まぁでも聞いた感じ、身体には大丈夫な気がする
もしなにかあっても治療費は病院持ちです、などと安心できるんだかできないんだか、な説明も受ける
あとは注意事項のレクチャーがあった
とにかく治験が終わるまでは規則正しい生活をしろとのこと、薬、タバコはダメ、油っこいものはできるだけ食べるな、激しい運動はするな、水・麦茶以外基本的に飲むな
キ、キビシイ~
特に運動するなというのは…先日痩せる!と読者に大口叩いたばかりなのに
まぁあくまで治験が終わるまでだ、それまで激しい運動はお休み
最後にこの健康診断の負担軽減費を貰う
今回ネット予約で安く切符を買ったのだが、差し引き1800円多く負担軽減費を貰えた
ウシシ…儲けた儲けた…
治験の選考にも通るといいな
仮に落ちたとしても、タダで健康診断を受けて1800円ももらったのだ
俺にとってはなにも損はしない
なにより社会貢献だからねこれは
僕のような人間がいないとキミたちは風邪薬を飲むこともできないんだ
負担軽減費?失敬な!そんなもののために動く男じゃないよ僕は
ボランティア最高!社会貢献最高!
社会貢献できない無職が自分が輝ける場所を見つけた瞬間だったそうです